「GFSC青い鯉のぼりプロジェクト2016」支援活動報告
2016年5月5日、宮城県東松島市は晴れやかな青空の朝であった。
“青い鯉のぼりの下に腰を下ろす会Vol.5”は昨年までの会場であった青い鯉のぼりプロジェクト発起人の伊藤健人さんの自宅のあった大曲浜が復興事業の地面のかさ上げ工事のため、今年は大曲浜地区の共同慰霊碑のある萬寶院仮本殿前で開催。会場には前日までに揚げられた鯉のぼりが五月の風の中、元気に泳いでいた。
当NPO法人日韓文化交流会札幌・東京スタッフ及びボランティア参加者で、今年も震災で亡くなった子どもたちの追悼、震災を風化させない決意、コミュニティー再生を目指し、予てより手を携える諸芸術団体と共に支援活動に爽やかな汗を流した。
開会を前に、会場中央に立てられた高いポールを中心に放射線状に、外周にと渡るロープに、当日集まった支援者や参加者で、更に鯉のぼりの追加掲載を手伝った。
その風景はまるで地面から無数の青い鯉が天に向かい活きよい良く大空を昇るかのように見えた。
当法人は今日ここに集まって来られた多くは仮設住宅に暮らす皆さんにひと時の楽しみと明日への元気に繋がればと炊き出しを行った。
今年のメニューは韓国おでんとおなじみになったトッポッギだ。
クネクネと串にさした韓国おでんが珍しいようで“クネクネが面白い~!!”の声や“今年も楽しみに来ました!”とのトッポッギファンの方。報道関係者や出演者の中には照れながら2度3度おかわりに来る方も見受けられた。
韓国おでん・トッポッギの炊き出しを召し上がる皆さんに、発起人伊藤健人さんが自ら描いた青い鯉とクマモンの絵柄の募金箱に声掛けをし、この5年間当法人と手を携え二人三脚で東日本復興支援を支えてきた千葉実行委員長を通し全額寄付した。
今年は、4月に発生した熊本地震災害協力として全額「全九州太鼓連合」熊本地震義援金窓口へ送金された。
会場では、宮城県内陸、沿岸部の太鼓チーム、歌手が参加し演奏が繰り広げられる。
太鼓の音色はふるさとの大地に轟き、歌声は天に届くかのように弾んでいた。
開会最初の、地元ふるさとを表す曲目“陸奥(みちのく)”の演奏では、“くまもと”の掛け声が入った。
地震という同じ苦難に辛く悲しい思いをされた皆さんを思うこのエールが、遠く九州の地に届け!とばかりにこだました。
会場は例年、懐かしい再会の場でもある。“GFSC希望の和太鼓プロジェクト“で3年間寄り添った石巻市雄勝中学校、”夢・希望韓国の旅“を共にした元太鼓部顧問の佐々木先生、卒業生の藤本さんや父兄の皆さんなどの再会だ。
“お久しぶりです~!!
“その瞬間、時間はタイムスリップし、互いに歩み寄り交わす笑顔に心が通いあう。
GFSCを共に5年間、宮城県石巻市・東松島市、岩手県大船渡市を中心に手を携え協力し合ってきた諸芸術団体との数々の再会もあった。
当法人が震災以来継続して東日本大震災復興支援を行ってきた絆をあらためて実感する1日であった。
先に天国に逝った子供たちも、鯉と戯れているかのように鯉のぼりも天に向かって勢いよく泳ぐ。
すべての人々の思いと絆が天と繋がったように感じられた。
今年もここには天・地・人の世界があった 。
楽しかったひと時は瞬く間に過ぎ、閉会の時を迎えた。
復興が進み、生まれ変わるふるさとの地。
しかし変わらず、この地に縁ある人が集い、訪れる人、応援する人との絆を深める。
また来年会いましょう!
心を一つに!絆を広げましょう!
当法人は明日への希望と夢に繋がる日を応援するため、GFSC(Good Friends Save the children)文化芸術を通した東日本復興推進活動を今後も継続して参ります。